本日は動画における『街を歩く人の足音』を、ちょっとした工夫によって臨場感あふれる音にする方法をご紹介したいと思います!
環境・出典:WINDOWS10 PRO、CUBASE PRO 9.5
動画で確認
まずは普通に映像に合わせて足音の効果音を挿入した、こちらの動画をご覧ください。
次はこの足音を、歩く方向と同じく右から左へと移動させた動画です。
大分雰囲気が違いますね!まるで目の前を通り過ぎたかのようにすることが出来ます。
設定方法
それでは早速、DAWソフトでこのように音を移動させる方法をみていきましょう。
今回は【オートメーション】という機能を使用します。
最初に【動画ファイル】【足音の効果音】【街の環境音】の3種類の素材を用意しておきましょう。
① まずはメニューの「ファイル」→「読み込み」→「ビデオファイル」から動画を取り込みましょう。
② 次に「ファイル」→「読み込み」→「オーディオファイル」から足音を取り込み、動画に合わせて音の位置を調整しましょう。
※ビデオプレイヤーが出ていない場合は、【F8キー】を押すと現れます。
③ 街の雰囲気を出すための、環境音トラックも作成しオーディオを読み込みましょう。
次はオートメーション設定方法のご説明です。
④ オーディオトラックのフェーダーの上に、グレーの縦棒があると思いますが、これが音の位置を表す【パン】というものです。
右から歩いてくるシーンなので、最初に足音トラックのパンを右側(R80~90位)に振っておきましょう。
⑤ 次は足音を右から左へ移動させる操作を記録したいと思います。
まずは足音のトラックにある『Wボタン』を押しましょう。すると、赤く点灯するかと思います。
Wは【WRITE(書き込む)】の略なのですが、その名の通りこれから行う操作を記録してくれるボタンです。
⑥ ボタンを押して準備が出来たら、いよいよ本番です!
ロケーター(再生すると動く縦の棒)を足音の5秒ほど前に移動したら再生ボタンを押します。
再生が開始し、動画が歩くシーンになったら、動画に合わせて足音トラックのパンを右から左に移動しましょう。
⑦ 無事記録が終わったら再生を停止し、【Wボタン】を押して記録を終了します。こちらがその手順を記録した動画です。
【Wボタン】を消しても隣の【Rボタン】が点灯したままになっているかと思います。
RボタンのRは【READ=読み込み】の略で、先ほど記録した内容を実行してくれるボタンなので、そのままにしておきましょう。
以下が記録終了後、書き込みを解除して音を確認した動画です。
もし万が一、「思い通りにパンを動かせなかった!」という場合は、
「編集」→「元に戻す オートメーション書込」を選択後、
また手順⑤からやり直すのが手っ取り早いので再挑戦しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は足音で試しましたが、楽器や声なども同じ方法で動かすことが出来るので、是非試してみてください。