レストランやカフェに入ったら居心地が良くて、気付いたら長居してしまった!
なんてことはありませんか?
そんな時お店の内装や空間が良いという理由もありますが、実は店内のBGMも大きく影響しています。
今回はBGMの違いによる、感じ方の変化を確認したいと思います。
BGMの違いで実験
例えばゆっくり読書を楽しもうとカフェに入った所、次のようなBGMが流れていたらどうでしょうか?
入った瞬間から、素敵な空間に引き込まれますね。
しかし、次はこのような音楽ですとどうでしょう?
そっと入り口のドアを閉めるかもしれません・・・(笑)
お店に入った瞬間、高級感や落ち着きを感じる。
それをBGMによる「イメージ誘導効果」といいます。
聴こえてくる音楽でお店のイメージが決まる、といった感じですね。
人間は普段意識していなくても、
目に見えたもの(視覚)のイメージを決めるのに、聴こえる音(聴覚)から受ける影響がとても大きいのです。
視覚と音の相乗効果
また、
・明るい店内 × ノリが良い音楽
・静かな空間 × 落ち着いた音楽
など視覚と聴覚の情報が一致したとき、「共鳴現象」という相乗効果を発揮し、さらにワンランク上の空間へとグレードアップします。
つい長居したくなるお店は、空間に合わせたBGMのセレクトも上手いお店なのかもしれませんね。
BGMの速さについて
実はBGMの速さ(テンポ)も人間の心理に関係しています。
米国のフェアフィールド大学がカフェで行った実験では、以下のような結果が出たそうです。
アップテンポのBGMとスローテンポのBGMを流し、お客様が1分間に食べ物を口へ運ぶ回数を計測した実験です。その結果は次の通りでした。
テンポが速い時は、4.4回
テンポが遅い時は、3.83回
BGMが無い時は、3.23回
出典:心理マーケティング100の法則
この他にも、速いテンポのBGMではお客さんの回転率が上がり、スローテンポのBGMでは長居率が上がり、売り上げが向上した。
という実験結果があるようです。
集中して聴いてるつもりはなくても、音楽の効果って大きいものなのですね。
おまけ
この効果を使って、長居しすぎでなかなか帰らないお客さんにこんな作戦を使う店員さんがいるとかいないとか…
もしこのような状況になってしまったら、急いで帰りましょう(笑)