CUBASEのプロジェクト画面には複数のゾーン・ウィンドウがあります。
これらは用途に応じて表示/非表示を切り替え、用途に応じ効率よく制作を進めることが出来ます。
今回は各ウィンドウの大まかな役割と切り替え方法をご紹介します。
環境・出典:WINDOWS 10、CUBASE PRO 10
ゾーンの表示・非表示
各ゾーンの表示/非表示を切り替えるには、右上のボタンをクリックします。
使わないゾーンは非表示にしておくと、広く画面を使えるのでおすすめです。
ツールバー
ツールバーは各種ツールの他、様々な機能の設定が可能です。
パソコン画面の大きさにより、表示されるツールの数は変わります。
右の【ツールバーを設定】から表示/非表示にしたいツールを選択可能です。
ウィンドウレイアウトの設定
【ウィンドウレイアウトの設定】を行う事により、左・下・右ゾーン以外にも以下の表示設定を行うことが可能です。
ステータスライン

オーディオ録音の形式など、プロジェクトの重要な情報が表示されているバーです。
作品を作る際は最初にここの設定を必ず確認しましょう。
【プロジェクトのパン補正】をクリックするとより詳しいプロジェクト設定も行うことが可能です。
情報ライン

選択したイベントの詳細情報の確認や設定が出来るバーです。
数値を入力できるので、マウスでは難しい細かい処理が正確に行えます。
オーバービュー

プロジェクト全体が小さなウィンドウに表示されます。
全体のイベントを確認しながら、素早く他のセクションへの移動や、拡大・縮小が行えます。
トランスポートバー

パンチインや録音モードなどのレコーディングに重要なツールの他、
再生・停止、タイムディスプレイなどの基本的なツールが表示されています。
左ゾーン
タブ[Inspector / Visibility]をクリックする事により切り替えが可能です。
Inspecter:
選択しているトラックの詳細設定が可能です。
トラックのタイプにより、表示される内容が変わります。
用途:
エフェクト・音量設定・チャンネルストリップ設定・パン設定 など
Visibility:
トラックの表示/非表示を切り替えたり、ミキサー上の表示位置を変更することが可能です。
用途:
・トラック数が増えてきたときに、不要なトラックを非表示にして見えやすくする
・ミキサー上で常に表示されるように固定する など
右ゾーン
4つのウィンドウをタブで切り替えられます。
VSTインストゥルメント :
ソフトウェアシンセ・音源の呼び出しや設定が行えます。
用途:シンセ音源を呼び出し&削除・パラアウトの設定 など
メディア:
パソコン上のファイル・ループ素材・ソフトウェア音源・プリセット等の検索や呼び出しが可能です。
用途:音声ファイルを視聴しながらドラッグ&ドロップして取り込む など
Control Rack(Proのみ):
演奏者とエンジニアで聴く音を分けたり、リファレンス音源と録音した音源を聴き比べたりする事が出来ます。
用途:
・ミックス・マスタリング時のリファレンス音源聴き比べ
・演奏者とエンジニアが別の部屋にいる時に会話が出来るようにする など
メーター(Proのみ):
Mixコンソールの右側のメーターと全く同じ機能です。
用途:放送基準に合わせたメーターへの切り替え など
下ゾーン
[metaslider id="9396"]4つのウィンドウをタブで切り替えられます。
Mix Console:
音量バランスの調整やエフェクト処理等が可能です。
用途:プロジェクトウィンドウを見ながらミックスしたい時 など
エディター:
選択したイベントの編集が行えます。拡大して独立したウィンドウとして開く事も可能です。
用途:MIDI打ち込み全般、音声ファイルの編集 など
サンプラーコントロール:
サンプラートラックの設定・読み込みを行います。
用途:サンプリングした音の設定・加工
コードパッド:
適しているコードの自動アシストや、好みのコードの登録が行えます。
用途:楽曲のコード進行を素早く作りたい時、次のコードに悩んだ時 など
プロジェクトゾーン
プロジェクトゾーンはCUBASEのメインウィンドウです。
以下のウィンドウが常時表示されています。
トラックリスト :
オーディオ・MIDI・インストゥルメント・テンポ・コード等、様々な役割を持つトラックの立ち上げ・管理をします。
ルーラー :
定規のようになっており、プロジェクト上の場所を確認することが出来ます。
表示する形式は 小節・秒・タイムコードなど、自由に設定できます。
まとめ
今回はCUBASEウィンドウの大まかな解説をさせていただきました。
ウィンドウレイアウトを切り替えながら、効率よく作品を作っていきましょう。