
音質を調整するのに欠かせないエフェクト“イコライザー”。
聞いた事はあるけど、難しい名前のコントローラーだらけで使い方が分からない!
という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はイコライザーを使う事により期待できる効果や、画面の見方・使い方を解説します!
環境・出典:WINDOWS 10、CUBASE PRO 10、StudioEQ

イコライザーとは?

イコライザーとは、
音を 低い音~高い音 に分けて、音量を調整できるエフェクトです。
例えば、
・「高音がキンキンうるさいから、そこだけ下げたい!」
・「もっと低音が効いた音にしたい!」
という希望が、イコライザーを使えば実現できます!
参考音源
実際にイコライザーを使うとどのような効果があるのか確認してみましょう。
こちらは、ナレーションを以下の順番で調整した音源です。
「 元の声 > こもった声 > スッキリした声> 古いラジオ風 」
このように音質の補正から、大胆な音作りまで可能なエフェクトです。
周波数について
イコライザーを見ると、20Hz, 50, 100, 200, 500, 1kHz…のように、数字が並んでいます。
これが周波数です。数値が小さいほど音が低く、大きいほど音が高くなっています。
単位はHz(ヘルツ)となっており、1,000Hzは 1kHz(キロヘルツ)と表記されています。
調整したい周波数を選んだあと、ブースト(増幅)したり、カット(減衰)したりして音質を整えていきます。
イコライザーのタイプ
イコライザーには2つのタイプがあります。
グラフィック・イコライザー

グラフィック・イコライザーは、周波数ごとにスライド式の音量がいくつもついており、
それを動かしてブースト・カットさせることが可能です。
シンプルで素早く調整出来るタイプなので、ライブ会場のPAでも使われています。
パラメトリック・イコライザー

DAWでよく使われているのが、こちらのタイプです。
こちらは周波数やカーブの形を細かく調整する事が可能です。
今回は CUBASE 10 に付属しているStudioEQという、
こちらのタイプのイコライザーを使って解説していきます。
違うイコライザーをお使いの方でも、基本的な使い方は同じですので是非ご確認ください。
立ち上げ方

まずはオーディオトラックにイコライザーを立ち上げましょう。
Inserts > 一番上のスロット > EQ > StudioEQ
画面の見方
イコライザーが立ち上がりました!画面の見方をご説明します。

バンド
低音域・中低音域・中高音域・高音域 の4つのバンドが用意されています。
各バンドに以下のコントローラーが用意されています。
Freq | 調整する周波数を決めます。 |
Q | 周波数の幅を決めます。 |
Gain | 選んだ周波数の音量を、増減させます。 |
Filter Type | フィルターのタイプを変更します。 |
Activate/Deactivate Band | バンドの有効・無効を切り替えます。 |
カーブ表示
現在のイコライザーの設定を、カーブで確認できる画面です。
Reset | ALT+クリックで全ての設定をリセットします。 |
Spectrum | スペクトラムアナライザーを有効にします。 |
アウトプット
イコライザーを設定した後に出力する音量を調整します。
Autoにすると、自動的に適切な出力音量となります。